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事実婚も助成対象に!東京都でもらえる不妊治療の助成金

2015年、子を授かる方の20人に一人は体外受精からの出産だったそうです。その人数は42万人を超え、過去最多を記録しました。

世界で最も不妊治療を受けている患者数が多い国である我が国は、不妊治療への助成金も充実しています。不妊治療への助成は助成金額や条件など地域でバラつきがあります。

今回は不妊治療で東京都からもらえる助成金にスポットをあてて解説したいと思います。

1. 正式名称は「東京都特定不妊治療費助成金」

ネット検索する際は、「助成金 不妊治療」などの検索語で調べる方が多いことでしょう。東京都の不妊治療でもらえる助成金の正式名称は、東京都特定不妊治療費助成金。その名の通り、特定の不妊治療にのみ支給される助成金なのです。

⓵対象は体外受精と顕微授精のみ

不妊治療にはさまざまな種類があります。まず不妊とは何か?という所からお話しすると、健康的な男女が1年以上性交渉をしても子供を授からないことです。

もしかして不妊かも?そのように疑わしい場合は、まず不妊検査を受けます。不妊検査は婦人科で受信が可能です。問診や内診、超音波検査や血液検査などを行い、費用はだいたい1万円程度。この検査についての助成金はありません。

不妊検査を受け原因を突き止めたら、次は不妊治療を実行します。不妊治療には以下のような種類があります。

  • タイミング療法(費用:初回保険適用で2,000円~。2回目以降は1回3,000円くらい)

基礎体温や超音波検査などのデータから医師が排卵日を予測する

  • 排卵誘発法(費用:保険適用で内服薬は500円~。注射は1回1500円くらい)

内服薬や注射で卵巣を刺激し、排卵を起こさせる

  • 人工授精(費用:1回2~3万円。保険適用外)

採取した精液を妊娠しやすい期間に細いチューブで子宮内に注入する

  • 体外受精(費用:1回30万円。⇒助成金アリ

女性から採取した卵子に男性から採取した精子を大量にふりかけ、精子が自力で卵子へ入り込むようにする

  • 顕微授精(費用:1回30~50万円。⇒助成金アリ

体外受精と方法は似ていますが、1匹の精子を慎重にごく細い針を使い卵子に注入する

この他に、男性の不妊治療として以下の4種の治療にかかる費用の一部を助成します。

  • 精巣内精子生検採取法(TESE)
  • 精巣上体内精子吸引採取法(MESA)
  • 経皮的精巣内精子吸引採取法(PESA)
  • 精巣内精子吸引採取法(TESA)

東京都の助成金の対象となるのは、この中で体外受精と顕微授精の2種のみとなります。助成金はあくまで実際にかかったお金(実費)があとからキャッシュバックされる仕組みです。実際に1回の治療に100万円かかった場合、助成金は30万円ですので残り70万円は自腹となる計算です。

②治療ステージとは?

次に、治療ステージについてお話ししましょう。体外受精と顕微授精には治療の初期~終了までをA~Hまでの全8ステージに分けています。

この中で、ステージGとHに関しては治療を中止する段階ですので助成対象外の治療となります。A~Fまでの治療が助成金対象です。東京都特定不妊治療費助成金では、治療ステージごとに助成金額が決められています。

③いくらもらえるの?何回もらえるの?

初めて助成を受ける場合と2回目以降の場合で、以下のようにもらえる助成金額が異なります。

治療ステージ 助成1回目 助成2回目以降
治療ステージA 30万円 20万円
治療ステージB 30万円 20万円
治療ステージC/F 30万円 7.5万円
治療ステージD/E 30万円 15万円

助成1回目、2回目以降とあるということは、この助成金は1回のみしかもらえない助成金ではないということです。不妊治療は時間がかかるため、複数回の助成で治療をバックアップしています。なお、複数の治療を同時進行するケースもありますよね。その場合は、治療が完了した順に助成が認定されると規定されています。

この他に、男性の不妊治療に対しては上記でご紹介した治療(TESEなど)に対し、手術1回につき最大15万円が支給されます。

<年齢により異なる助成の回数>

妻の年齢が39歳までの夫婦・・・通算6回まで

妻の年齢が40歳以上42歳までの夫婦・・・通算3回まで

助成回数は、妻と夫の両方の分を足した一組での通算となります。妻が37歳では6回の助成が可能ですが、うち2回を男性が使った場合は妻の使える助成回数は4回となります。

④朗報!東京都では平成30年4月1日~事実婚の片も対象に!

これまで、籍を入れない夫婦(事実婚の夫婦)は助成対象外となっていましたが、平成30年4月1日からルールが変わります。平成30年4月1日以降に1回目の不妊治療を行う事実婚の女性も、助成金の対象となりました。

その他には、以下のような対象者が助成金をもらえます。

・特定不妊治療以外での治療法によって妊娠する見込みがない、または極めて少ないと医師が診断した方

・指定医療機関で特定不妊治療を受けた方(中断は×)

・申請日の前年の夫婦合算の所得が730万円以下である方

・東京都内に住所があること。または夫婦いずれかの所得が多い方が東京都内に住むこと。

・事実婚の場合は、1回の治療の初日から申請日まで夫婦で継続して東京都(八王子以外)に住民登録をしている方。他に法律上の配偶者がいない方

詳細は、以下のURL(東京都特定不妊治療費助成の概要)よりご確認ください。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/kosodate/josei/funin/top.html

2、不妊治療の助成金をもらうまでの流れとは?

助成金を確実にもらうには、申請までの流れを把握しておくとスムーズです。

不妊検査開始

不妊検査終了

不妊治療開始(1回目)

不妊治療終了(1回目)

申請書類の提出

  • 特定不妊治療費助成申請書(原本)※必ず東京都の様式を使いましょう
  • 特定不妊治療費助成事業申請書
  • 住民票の写し(原本)
  • 戸籍謄本(原本)
  • 申請者と配偶者の所得関係書類(コピー可)
  • 指定医療機関発行の領収書

3、【注意】助成の締切は1回の治療が終了した年度末まで

高額な不妊治療に対してまとまった金額を支給してくれるこの助成金は、子供を授かりたい夫婦にとってとても頼りになる存在ですよね。

しかし、いつでも申請できるというわけではなく締切があります。1回の不妊治療の完了した日を含む年度末までとなるのです。

例えば、3月1日に治療を完了した方は・・・当月の3月31日が申請の締め切り日

4月10日に治療を完了した方は・・・翌年3月31日が申請の締め切り日

また、せっかく不妊治療をしても指定医療機関以外では助成はなく自費となってしまいます。八王子にお住いの方は申請先が東京都ではなく八王子市となりますので、気を付けましょう。

まとめ

不妊治療には精神的・肉体的なストレスだけでなく、お金も非常にかかります。この助成金があることで、多くの家族の笑顔を生み出していることは間違いないでしょう。