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公共調達で加点評価!女性活躍推進助成金で4つのトク

現代はひと昔前の「出産後の女性は専業主婦」という時代とは違い、女性がもっと働いて労働力不足を補おう、という風潮になりつつあります。その例として、家庭の主婦の扶養控除対象の年間収入額は今まで103万円でしたが、2018年には150万円に引き上げられるという法改正が挙げられます。

この事から、企業での女性の労働力活用にも変化が求められているのが分かります。この記事では、企業が女性を活用することでもらえる助成金の4つのメリットについてお伝えします。

 1.女性活躍推進助成金とは

この記事のタイトルになっている女性活躍推進助成金ですが、正確にはそのような名前の助成金はありません。厚生労働省が仕事と育児や仕事と介護などの両立を推進する企業に与える「両立支援等助成金」の中の一つのコースとして、女性活躍加速化コースがあります。 ネット検索などでは、この女性活躍加速化コースでもらえる助成金ということで「女性活躍推進助成金」と簡略化して呼ばれていることがあります。

女性活躍推進助成金の概要に関しては、当サイトの別記事

女性の活躍を推進する助成金「女性活躍加速化コース」とは?

もご参照ください。

この助成金をもらうことで得られる4つのおトクについてまとめていきたいと思います。

2.【トク1】助成金がもらえる

まず大前提ですが、助成金に申請して認定されるとお金がもらえます。女性活躍推進助成金では加速化Aコース、加速化Nコースという2つのコースがありますが、両コースともに支給される額は30万円です。

なお、この助成金がもらえるのは1事業主あたり1回までです。常用労働者数が300人以下であれば、加速化Aコースをもらってから加速化Nコースに申請する、ということもできますので、総額で計60万円の支給を目指せます。

助成金ですので、ローンと異なりいったんもらえば返済の必要はありません。但し、税金はかかります。

3.【トク2】えるぼしに認定される

えるぼしって何?と首をかしげる方も多い事でしょう。えるぼしは、H28年4月から施行の法律「女性活躍推進法」を背景にスタートした事業です。女性活躍推進で優良な企業に与えられる、いわばミシュランのマークのようなものです。

 

女性活躍推進助成金に申請され助成金が支給されれば、同時にえるぼしマークも取得できます。えるぼしマークには女性の活躍に対して環境が整っている企業としてアピール力があるので、人材採用の面でもオトクです。

①えるぼし認定企業にはどんな企業がある?

えるぼし認定企業には、多数の大手企業や優良企業が名前を連ねます。誰もが知っている企業で言うと、りそな銀行や千葉銀行、イオン銀行などの銀行系です。

また、メーカー系ですとソニーや富士通、日立ソリューションズ。通販のニッセンや教育のベネッセコーポレーションもえるぼし認定企業です。

②えるぼし認定企業は女子の就職先としても注目

 

えるぼし認定企業は、女子の就職先としての注目度もアップします。実際、女子学生向け就職情報サイトのキャリタスでは、えるぼしマーク認定企業の特集ページもあり業種から検索できるようになっています。

4.【トク3】公共調達で加点評価

①公共調達とは?

国が発注する工事などの税金を使って行われる契約全般を指します。例えば、オリンピックのための新しい体育館を作りたいとしましょう。この場合、国が勝手に体育館を作る業者を決めるのではなく、「こういう内容の体育館を〇〇までに〇〇円くらいで作りたい」という内容を入札情報としてまとめシステムで募集します。

そして、それを見た業者は「はい!この案件は、うちがやりたいです」とアピールします。これが入札です。

入札された業者の中から、よりより業者を選び最終的に1社に絞ります。国の事業はやりたい業者も多いので、多数の業者が入札することが見込まれます。その中で、どうしてもこの体育館はわが社で作りたい!と思うのであれば、加点される要素があると、より優位になります。

公共調達の加点は、就職の資格のようなものと考えましょう。企業にとって、同じような経歴のAさんBさんがいれば、資格や性格など別の要素を比較して総合的に判断しますよね。それと同じです。

女性活躍推進助成金をもらうことで、総合評価落札方式等によるものにおいて、ワーク・ライフ・バランス等推進企業(えるぼし認定企業等)として加点評価されます。総合評価落札方式とは、1999年に原国土交通省が開始した落札システムです。落札者(この記事内での案件の入札者のこと)を価格と価格以外で項目ごとに分けて評価します。

②加点の%は?

加点の%が何%であるか、正確な数値は公表されていません。例として、総配点の3~10%と厚生労働省の作成する資料にありますので、そのくらいの目安と考えればよいでしょう。

③加点方法

 

えるぼしには、1つ星~3つ星があり、星が増えるごとに加点は高くなります。星を増やすためには、以下のような条件を段階的にクリアする必要があります。

  • ・採用・・・男女別の採用における競争倍率(応募者/採用者)が同程度であること
  • ・継続就業・・・女性労働者の平均継続勤務年数が男性のものの7割以上を満たすこと
  • ・労働時間等の働き方・・・雇用管理区分ごとの労働者の法定時間外労働および法定休日
  • 労働時間の平均が直近の事業年度の各月ごとに全て45時間未満
  • ・管理職比率・・・管理職に占める女性労働者の割合が産業ごとの平均値以上であること
  • ・多様なキャリアコース・・・女性の非正規社員から正社員への転換、辞職した女性労働者を正社員として再雇用した実績などがあるか

④どんな企業が得になる?

今現在えるぼしを取得している企業は、いわゆる大企業が多いです。大企業になるには、社内外にデータを公開できるだけの体制を築く必要があります。そのため、大企業であればこの助成金を目指すのも、元々しっかりとした体制ができているためスムーズだと思います。

一方で、エステ・脱毛などの美容業界は女性の割合が元々多い業界にもこの助成金は魅力的です。美容業界には、一部ブラックなイメージを持つ人がいるのも事実です。しかし、この助成金やえるぼしマークの取得で業界の健全さをアピールできることでしょう。

5.【トク4】日本政策金融公庫の融資で低金利に

女性活躍推進に努める企業は、同時にワーク・ライフ・バランスの推進にも努めているとみなされます。

①日本政策金融公庫とは?

100%政府が出資の政策金融機関です。

銀行などと同様、個人・法人に向けてお金を貸してくれます。融資を通じて、日本経済の成長や発展と地域社会の活性化を目指しています。

日本政策金融公庫の融資は、個人向けの教育ローンや中小企業向けの創業向けの新規開業資金など様々な種類があり、それぞれ融資額や申し込み時の書類は異なります。

②どのくらい低金利になる?

基準利率は2種類あり、中小企業において最大2億7,000万円まで0.4%と0.65%の利率が適用されます。

災害貸し付け、東日本大震災復興特別貸し付けの利率が0.41%~1.9%の範囲ですので、これはかなりの金利と言えます。

③どんな企業が得になる?

新規の事業を展開する予定がある企業には、日本政策金融公庫の低金利は非常に魅力的なのではないでしょうか。

また、日本政策金融公庫の融資は、一般の銀行と異なりセーフティネットの強化に力を入れています。セーフティネットとは、社内の資金繰り悪化などの理由ではなく、社会的・経済的環境の変化等外的要因により一時的に売り上げ悪化している企業に向けて、融資をしますよ、という考え方です。

例えば、犯罪者がAというブランドのセーターを着用していたためイメージダウンとなり、一時的にブランドAの売り上げが減少した、というように、ブランドAが悪いわけではない場合の売上現象の際の融資です。

まとめ

いかがでしたか?女性活躍推進に努めると、同時にワーク・ライフ・バランスも推進していると認められ、えるぼしや日本政策金融公庫の低金利など複数のメリットもあることが分かりました。

是非、女性労働者の環境を整え、助成金取得を目指してくださいね。